「宅配ロッカー」設置の動き拡大 日本郵便「はこぽす」街頭へ 他社開放も検討

» 2016年02月26日 18時56分 公開
[ITmedia]

 日本郵便は2月26日、都内の郵便局に設置している宅配ロッカー「はこぽす」で、他社宅配便の荷物受け取りもできるようにするオープン化を検討すると発表した。設置場所も駅やコンビニエンスストアなどに拡大し、3月には京王井の頭線の駅6カ所で実証実験を開始。首都圏以外にも広げる計画だ。

 宅配ロッカーをめぐっては、ヤマト運輸も先月、他社も利用できるオープン型の展開を目指し、仏企業と合弁会社を設立することで合意。駅などに設置し、生活インフラとして普及させる考えを明らかにしている。

photo はこぽすの多機能化を進め、オープン化も検討=ニュースリリースより

 はこぽすは現在、都内22カ所の郵便局に設置。通販サイトから送られた「ゆうパック」を受け取れるサービスで、昨年4月に楽天と組んでスタートした。

 3月から、不在で受け取れなかったゆうパックの受け取りに一部地域で対応。また4月からオークションサイト「モバオク」で落札した商品を受け取れるようにするほか、9月から買い取りサービス「ハグオール」利用時の商品発送に対応する。

 多目的化も進め、はこぽす機能を追加したコインロッカーなどをロッカーメーカーと共同開発する。

photo 郵便局以外にも設置を拡大

 国土交通省の検討会は昨年、宅配便の取り扱い個数増加に伴い再配達が増えているとして、対策が急務だと指摘。街頭で荷物を受け取れる宅配ロッカーを駅などに整備するよう提言している

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