日本郵便は2月26日、都内の郵便局に設置している宅配ロッカー「はこぽす」で、他社宅配便の荷物受け取りもできるようにするオープン化を検討すると発表した。設置場所も駅やコンビニエンスストアなどに拡大し、3月には京王井の頭線の駅6カ所で実証実験を開始。首都圏以外にも広げる計画だ。
宅配ロッカーをめぐっては、ヤマト運輸も先月、他社も利用できるオープン型の展開を目指し、仏企業と合弁会社を設立することで合意。駅などに設置し、生活インフラとして普及させる考えを明らかにしている。
はこぽすは現在、都内22カ所の郵便局に設置。通販サイトから送られた「ゆうパック」を受け取れるサービスで、昨年4月に楽天と組んでスタートした。
3月から、不在で受け取れなかったゆうパックの受け取りに一部地域で対応。また4月からオークションサイト「モバオク」で落札した商品を受け取れるようにするほか、9月から買い取りサービス「ハグオール」利用時の商品発送に対応する。
多目的化も進め、はこぽす機能を追加したコインロッカーなどをロッカーメーカーと共同開発する。
国土交通省の検討会は昨年、宅配便の取り扱い個数増加に伴い再配達が増えているとして、対策が急務だと指摘。街頭で荷物を受け取れる宅配ロッカーを駅などに整備するよう提言している。
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