元千葉ロッテ・里崎さん「僕がビックリマンPR大使になった理由」一大ブームの仕掛け人たち(2/7 ページ)

» 2016年04月02日 12時20分 公開
[里崎智也ITmedia]

ビックリマンファンのすそ野を広げる

 PR大使は2014年3月に就任しました。実はこれに至る上での裏話があります。

 ロッテが2006年に「ビックリマン プロ野球チョコ」を発売したのですが、何とそのシールに僕が起用されていなかったのです。各球団から2選手ずつ選ばれ、千葉ロッテマリーンズは渡辺俊介投手と今江敏晃選手でした。俊介はサブマリン投法、今江はゴリラ顔と(笑)、恐らくシールのキャラクターにしやすい特徴的な選手が選出されたわけなのですが、そのシールを見て「どういうことなんだ」と球団広報を問い詰めました(笑)。「俺の方がビックリマンを愛してる」と。その結果、翌年のシールには無事起用されました。

 そうしたエピソードもあり、ビックリマン好きが知られるようになって、ロッテの商品ブランド担当からPR大使の話が来たわけです。お声掛けいただいたとき、「やっと来たか」という思いと、何よりもビックリマンに携われるのが嬉しく感じました。ロッテのお菓子を食べて育って、千葉ロッテマリーンズに入団して、引退後もその会社の商品にかかわれるような人は、そうそういないでしょうから。

2014年9月8日に行われた千葉ロッテマリーンズVS埼玉西武ライオンズを「ビックリマンデー」として、来場者にこの限定シールが配られた 2014年9月8日に行われた千葉ロッテマリーンズVS埼玉西武ライオンズを「ビックリマンデー」として、来場者にこの限定シールが配られた

 PR大使としての活動は、関連イベントに出演したり、取材を受けたりするのが中心です。元々ビックリマンのファンは限られていたのですが、僕がこうして活動することで、多方面に情報発信できるようになり、野球ファンなど新たな消費者を取り込めています。

 また、Jリーグ、横浜F・マリノスの中澤佑二選手や、お笑い芸人、麒麟の川島明さんなど、各界からもビックリマンのPRをしたいという人が出てくるようになったのも大きな成果だと思います。

 近々の目標は、そうしたビックリマンを愛する人たちを集めたイベントを開催したいです。また、ビックリマン発売40周年に向けて、この10年も引き続き盛り上げていきたいと思います。

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