クックパッド、本業への集中始まる 一部サービス分社化、子会社株式の売却検討

» 2016年05月10日 18時53分 公開
[ITmedia]

 クックパッドは5月10日、一部の未上場子会社の株式を売却する検討を始めたと発表した。また特売情報、ヘルスケアの各サービスを分社化し、独立した事業として運営する形に切り替える。

photo 料理レシピサイトへの集中を掲げる=決算説明資料より

 同社をめぐっては、創業者の佐野陽光氏が本業の料理レシピサイトへの集中を主張し、多角化を進めてきた前経営陣と対立。3月に佐野氏の意向を受けた形で経営陣が刷新される騒動が起きていた。「新たな経営体制となったことに伴い、企業理念である『毎日の料理を楽しみにすること』に改めて最大限集中していきたい」という。

 売却を検討するのは、衣類やキッチン用品などのECを手がける100%子会社・セレクチュアーなど、複数の未上場子会社株式。「経営を第三者に委ねることで価値を最も有効に高めることができるとの判断に至った」という。

 分社化は、スーパーなどの特売情報を閲覧できる「特売情報」と、ヘルスケア情報の「おいしい健康」の2事業が対象。それぞれ100%出資の新会社「トクバイ」「おいしい健康」を7月1日付けで設立する。独立した事業として運営することで拡大に注力するという。

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