キングジムは10月4日、デジタルメモ「ポメラ」シリーズの新モデル「DM200」(税別4万9800円)を10月21日に発売すると発表した。シリーズで初めて無線LAN機能を搭載したほか、日本語変換エンジンの性能を向上させた。記者や作家などライティング業務に従事するユーザーを獲得する狙い。初年度の販売目標は1万台。
新モデルは、PC向けの日本語入力システム「ATOK」とほぼ同じ性能で入力した文章を解析する「ATOK for pomera(Professional)」を搭載。語彙数は従来機種の約3倍で、誤変換を削減し、よりスムーズな変換を可能にしたという。
また、ポメラシリーズで初めて無線LAN機能を搭載。iPhone/iPad/Macに標準搭載されているメモアプリと同期し、双方向での文章編集を可能にしたほか、「Evernote」やプリンタ、メールサーバなどに直接ファイルをアップロードできるようにした。
サイズは263(幅)×120(奥行き)×18(高さ)ミリ、重さは約580グラム。従来機種より約40%拡大した7インチワイド画面、キーピッチ17センチのキーボードを採用し、より入力をしやすいインタフェースを実現。
電源はリチウムイオンポリマーバッテリーを採用し、連続駆動時間は18時間。また、電子辞書機能には従来の国語、英和、和英辞典に加え、新たに「角川類語新辞典.S」を追加した。
新モデルのターゲットについて、同社の常務取締役、亀田登信開発本部長は「ポメラは2008年の発売以来、記者や小説家など書くことを主な仕事とするユーザーから支持されてきた。新モデルはそのユーザー層に向けて改良した」と説明する。
「文章入力をする需要は常にある。新モデルは長文でもストレスを感じさせない入力のしやすさに徹底的にこだわった。初年度は1万台以上の販売を目指したい」(亀田氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング