今回はゲームや音楽といったエンターテインメント分野での現状を紹介した。このほかにも、製造、建築、医療といった現場でも利用が考えられるし、アダルドビデオ業界でも注目されている。幅広い業界でVRが期待されているが、それを利用するユーザー側は今イチ火がついてない、伝わっていない雰囲気がある。イベント現場で聞かれた「お金を出すほどでも……」という言葉がそれを如実に表している。新しいイノベーションとして認知はされてきているが、「いますぐに必要」とまでは至っていないようだ。
そのような状況の中で、10月に発売されるPlayStation VRが、ブームの火付け役となるのか。それとも音楽コンテンツのVR化が引っ張っていくのか。はたまたアダルトコンテンツが先行するのか。現時点で確かなことは言えないが、新しい技術が一般家庭に食い込むために、今、業界全体がVRの決定的なハードとキラーコンテンツを待望していることは間違いない。
メディア各社の媒体で携帯電話/PCをメインに執筆するフリーランスのガジェット系ITライター。特にASUSやHTC、エイサー、BENQといった台湾のIT企業の動向をライフワークとして追っている。台湾には年に数回足を運び、現地の生の情報を収集している。また「詳しくない人にも読みやすい記事」を心情に専門用語を極力使わず、わかりやすい言葉で記事を執筆をすることを心がけている。グラフィックデザイナーからの転職という業界では風変わりな経歴を持つ。九州・宮崎県出身。
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