ファミリーレストランチェーンを運営するサイゼリヤは10月12日、2016年8月期(15年9月〜16年8月)の連結業績を発表した。売上高は1449億円(前期比4.1%増)と、日本・海外ともに過去最高になった。
営業利益は90億円(19.9%増)、経常利益は91億円(14.1%増)、純利益は55億円(45.9%増)とそれぞれ大幅増益。継続的な新規出店、店舗サービスの品質向上、メニューの改善による商品力の強化で収益力を向上したという。
特に好調だったのが日本国内で、売上高は1128億円(2.7%増)、営業利益は66億円(40.2%増)だった。既存店のサービスを強化し、客数と客単価を前期よりも上昇させた。
アジアにおける業績は、売上高320億円(9.4%増)、営業利益は21億円(13.3%減)と、売上高は伸びたものの利益が伸び悩んだ。非常に好調だった前期に引き続き、新規出店による顧客拡大と知名度の浸透を狙ったが、中国経済の停滞による売上高の鈍化と人件費の高騰が響いた。
今期は海外経済の減速懸念、人件費コストの高騰、人員確保リスクなどを考慮し、売上高は1457億円とほぼ横ばい、営業利益は93億円など、利益の成長幅も1けた台にとどまる見通し。
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