ドーナツ事業の新しい成長戦略として、既存店モデルでは出店が難しかった駅構内や駅ビル、商業施設など人通りの多い場所を低投資で開拓し、来年度中に2店舗、5年後に200店舗の出店を目指すとしている。
新業態の出店と同時に、既存店の約8割に当たる約1000店も5年をめどに改装する。店内をオープンキッチンに変えて手作りの工程を全て見えるようにするほか、席数を増やしスペースも広くする。
ブランドスローガン(ロゴ)として、「いいことあるぞ Mister Donut」を復活する。かつてCMなどでひんぱんに使ってきたスローガンに、「味だけでなく『楽しさ』や『心地よさ』を提供し、よりリラックス、リフレッシュできる空間にするという思いを込めた」という。
近年のミスタードーナツの売上高は、13年が1111億円、14年が1030億円、15年が1020億円、16年が915億円と減少傾向。コンビニ各社がドーナツ販売に力を入れるなど、事業環境も厳しい。ダスキンの宮島賢一専務(ミスタードーナツ事業、フード事業担当)は「多様化するニーズ、変化したニーズに対応できていなかった」と原因を説明する。
「『おいしいドーナツをたくさんの人に食べてもらう』という思い、原点から離れて、いつの間にか利益を上げることに執着していた。原点に立ち返り、ユーザー視点での多様なニーズに応えられるように改革を進めていきたい」(宮島賢一専務)
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