あたためても大丈夫なフィルムのように、おにぎりのフィルムは日々進化してきた。
覚えている人は少ないかもしれない。初期のコンビニおにぎりはいったんフィルムを広げて、中のおにぎりを海苔(のり)で包み直すという方法が主流だった。手間がかかるうえ、フィルムを開けるのに失敗して、おにぎりを床に落としてしまうなんてことも珍しくなかった。
現在販売されているセブンの手巻きおにぎりを見てみよう。パッケージをたてに裂く部分には、2本のカットテープが設けてある。後ろにいくにつれてテープが「ハの字」に広がっているので、力を入れなくても左右のフィルムがほどける仕組みだ。ラベルにも細かい切れ目が施してあり、途中でテープが切れない工夫がなされている。
「開けづらい」「分かりにくい」といったお客さんの意見をもとに、改良に改良を重ね、今日の手巻きおにぎりのスタイルが確立されたのだ。
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