今回の取材を通じて、これからのMVNOの方向性が見えてきた。格安スマホブームで誕生したMVNOは、淘汰という渦の中に巻き込まれていくだろう。MVNOにシェアを奪われた携帯通信キャリアが低価格路線で巻き返しを狙ってくるからだ。
では、MVNOはどうすればいいのか。大手キャリアと遜色のないサービスを提供するか、何か1つの大きな特徴で秀でるしかない。低価格の機種を提供したり、他社が真似できないサービスを提供したり、オリジナル機種の提供であったり。これまで当たり前のように存在していた「格安スマホとMVNO」「大手携帯通信キャリアとMVNO」の境目がなくなる未来が、もうそこまで来ていると言っていいだろう。
メディア各社の媒体で携帯電話/PCをメインに執筆するフリーランスのガジェット系ITライター。特にASUSやHTC、エイサー、BENQといった台湾のIT企業の動向をライフワークとして追っている。台湾には年に数回足を運び、現地の生の情報を収集している。また「詳しくない人にも読みやすい記事」を心情に専門用語を極力使わず、わかりやすい言葉で記事を執筆をすることを心がけている。グラフィックデザイナーからの転職という業界では風変わりな経歴を持つ。九州・宮崎県出身。
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