科学誌「Newton」発行元が民事再生 雑誌存続目指すニュートンプレス、経営再建を図る

» 2017年02月20日 13時37分 公開
[ITmedia]

 科学雑誌「Newton」を発行するニュートンプレスは2月20日、東京地裁に民事再生手続きを申し立てたと発表した。前社長が出資法違反容疑で逮捕されたこともあり、民事再生で経営再建を図るという。「『Newton』を維持・存続させることが、当社に課された社会的使命」としている。

 帝国データバンクによると、負債は2016年9月末時点で約22億1200万円。

科学雑誌「Newton」を発行するニュートンプレスが民事再生手続の申立を行った

 1981年に教育社から創刊され、東京大学名誉教授だった故・竹内均氏が編集長を務めた。1997年にニュートンプレスに移管した。

 帝国データバンクによると、11年9月期には売上高約17億600万円を計上していたが、出版不況などもあり、販売部数が減少。16年9月期の売上高は約12億2800万円に落ち込み、約1600万円の最終赤字を計上していた。

 このほど借入金の返済を一時停止し、16年12月から返済計画の策定を進め、1月末に金融機関との会合、2月に株主総会を開催していた。

 だが、同誌の定期購読者から違法に出資金を集めたとして、創業者の元社長(77)ら2人が17日に出資法違反容疑で山口県警に逮捕された。このため、「当社を取り巻く様々な状況をふまえると、裁判所及び監督委員の指導・監督を受けながら経営改善を進めていくことが、当社の再建にあたり最良の手段」だと判断したという。

 同社は、「雑誌『Newton』を維持・存続させることが、当社に課された社会的使命と考え、引き続き全力で再建に臨みたい」として、同誌の存続を目指す考え。借入金元本は全額弁済を目指すとしている。

ニュートンプレスによる公式発表

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.