国内飲料メーカー10社のうち、2016年度に営業担当者1人当たりの売上高が最も高かったのはカゴメで、1人当たり2億1800万円を売り上げていた――調査会社TPCマーケティングリサーチの調査でこうした結果が出た。カゴメは2年連続で2億円を突破し、前年度から1300万円増加するなど好調だった。
2位はアサヒグループホールディングス(シェア3位)で、前年度比900万円増の1億8700万円。3位はサントリー食品インターナショナルで、700万円増の1億4700万円だった。
シェアトップの日本コカ・コーラは、200万円増の5400万円だった。
最も少なかった企業はヤクルトで、前年度から横ばいの1300万円。女性宅配スタッフ「ヤクルトレディ」による宅配チャネルを主体とした販売戦略を採用しているためという。
自社、子会社、販売会社を合わせた販売拠点数が最も多かったのは、日本コカ・コーラで、451カ所。同社は、17年4月にグループ企業の「コカ・コーラウエスト」「コカ・コーライーストジャパン」を統合。新会社「コカ・コーラボトラーズジャパン」を設立するなど、優位性の確立を図っている。
以下、サントリー食品(282カ所)、伊藤園(259カ所)、キリンビバレッジ(108カ所)と続いた。
13年度に自動販売機事業から撤退したカゴメを除く9社の自販機設置台数を比較すると、最多だったのは日本コカ・コーラで、全国に98万台を設置。サントリー(59万台)、アサヒグループHD(28万6000台)、ダイドードリンコ(28万台)と続いた。
自販機台数を減らす戦略を取っている伊藤園は、1万台減の20万3000台。同社は現在、不採算エリアへの設置を廃止し、優良エリアや好採算エリアへの設置に絞っているという。
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