豪華列車「四季島」、故障で立ち往生 拭えぬ技術的課題8時間半停止

» 2017年07月03日 11時48分 公開
[ITmedia]

 JR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイート しきしま)」が、7月2日午前6時15分ごろから、JR磐越西線喜多方駅(福島県喜多方市)で約8時間半立ち往生していたことが分かった。JR東によると、「原因は電気系統の故障。現在は調査結果を取りまとめている段階で、本日中にも詳細を公表する予定」(広報部報道グループ)という。

 東京・上野駅を出発し、塩山駅(山梨県甲州市)、姥捨駅(長野県千曲市)、喜多方駅、会津若松駅(福島県会津若松市)などを巡る1泊2日の行程中で、乗客は32人。電車が停止した後は、乗客を観光バスに乗せ、喜多方市や会津若松市を観光するツアーを急きょ実施した。

 電気系統は午後2時40分ごろに復旧。乗客はバスから再度四季島に戻り、喜多方駅から残りの行程に向かったという。

【訂正:2017年7月14日午後1時25分 初出で「トラブルについて乗客からクレームや不満は届いていない」としておりましたが、JR東日本から「記事掲載時は事実関係を調査している段階であり、クレームや不満はないと断定できる状況ではなかった」との申し入れがあり、該当箇所を削除しました」】

 四季島は5月1日運行開始。手厚いサービスを受けられる点が人気を博し、来年3月分までのチケットが完売している。だが、今年3月の試運転中にエンジンの不具合によって、緊急停止する事故が2度発生しており、安全面・技術面の課題が指摘されていた。

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