「スーパーミリオンヘアー」社長のビフォーアフターがすごいトップ自ら実演

» 2017年09月07日 18時25分 公開
[青柳美帆子ITmedia]

 気になる部分に黒い粉を振りかけると、見違えるほどフサフサに――そんなCMを見たことがある方も多いかもしれない。ルアンのロングセラー商品「スーパーミリオンヘアー」だ。特殊加工された人工毛の繊維を振りかけると、髪に付着して薄毛をカバーするという商品で、1986年に製造開始。現在は世界70以上の国・地域で展開している。

 パーソナルギフトと雑貨の日本最大級の見本市「第84回東京インターナショナル ギフト・ショー」(9月6〜8日、東京ビッグサイト)で、ルアンの阿部稔社長が体、もとい“頭を張って”スーパーミリオンヘアーの実演をしていた。椅子に座った阿部社長の頭に振りかけられていく黒い粉。見る見るうちに地肌が見えなくなっていき、社長の頭がフサフサに、しかし掃除機によって粉が吸い上げられると、たちまち元通りに……。

劇的なビフォーアフター
スーパーミリオンヘアーを展開するルアンの阿部稔社長が“頭を張った”実演をしていた
「大人のふりかけ」でフサフサに
掃除機で吸われると……

 インパクトの大きい実演に人は集まり、劇的なビフォー・アフターに歓声が上がっていた。実演の写真や動画をSNSにアップするとサンプルがもらえるキャンペーンなども行っており、カメラを向ける人も多い。

 なぜ社長自ら展示会で実演をするのか。SNSなどの普及に伴い、アピールのために始めたことなのか――と思いきや、ルアンの担当者によると「何十年も前から展示会での実演を行っています」という。社長がブースにいる際は社長が、いない場合は社員で交代しつつ、1日に200回以上の実演を行う。中にはブース来場者が「体験してみたい」と申し出ることや、「体験してみないか」と勧誘することもあるそうだ(実際、取材中にも男性が声をかけられていた)。

実演にこだわる理由は?

 実演にこだわる理由は、スーパーミリオンヘアーのアピールポイントである「手軽に簡単にできる」を伝えるためと担当者は語る。

 「スーパーミリオンヘアーは、実際に使い方や効果を見て納得していただく商品です。文字よりも写真、写真よりも動画、動画よりも実演が効果があります。一番いいのは、お客さまに体験してもらうことです」

 スーパーミリオンヘアーの売り上げはここ数年は横ばいではあるものの、安定して伸びている。もともとは理容店や美容室での取り扱いだけだったが、ドラッグストアなどに卸し始めたことで急成長。テレビ通販やネット通販での取り扱いも拡大しているという。

 「基本的なコンセプトは変わりませんが、新商品も展開しています。実はスーパーミリオンヘアーの利用者の半分は女性。女性の髪に適した専用商品も開発しています。さまざまな販売チャンネルがありますが、女性はテレビショッピング通販での購入が多いですね」

 薄毛対策にはカツラや植毛などさまざまな選択肢があり、技術の進化によって新たな解決法も生まれているが、「1つの選択肢として選んでもらえています。リピーターが多いです」と国内では安定している。一方で、「今後成長していくためには、海外のお客さまに届けることを考えていきたい。現在も世界70の地域に展開していますが、まだまだ力が及んでいない。海外に力を入れたいですね」という。

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