家事代行サービスを使ってみた麹町OLの週末ビジネス探検(1/2 ページ)

» 2017年09月16日 10時00分 公開
[青柳美帆子ITmedia]

 わが家の家事は、知らない女性がやってくれている。……というと意味深だが、話は簡単。ここ数年で一気に普及してきた「家事代行サービス」を活用している。

 2016年の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも知名度が上がった家事代行サービス。同ドラマの監修をしているベアーズや掃除用品で知られるダスキンなどが大手だが、低価格でスポット利用できる「Casy(カジー)」や、頼む相手のプロフィールを閲覧できる「DMM Okan」など、新規プレイヤーも続々参入している。

家事代行サービスを導入してみた

 さて、そんな家事代行を導入することになったわが家について説明しておきたい。私(筆者)は母子家庭の実家暮らしで、母は今でもフルタイムで働いている。子どもたち(姉と私)から手が離れ、管理職へと昇進すると、さらに労働時間は長くなった。朝早く出ていき、深夜に帰宅することもざらだ。しかも最近姉が子どもを産んだため、土日は孫にウキウキと会いに行ってしまう。私は私で仕事をしたり酒を飲んでいたりで、ほとんど家にはいない。

 お互い家には「寝に帰っているだけ」という状態で、家はどうなるか。答えは「めちゃくちゃ荒れる」。1週間分の洗濯物が地層を作り、洗い場に2週間置きっぱなしの食器に張った水にはうっすらとカビが浮く。冷蔵庫の中には賞味期限が切れた食材が詰め込まれている。1カ月に1回ほど、やる気が出てきて大掃除を敢行し、なんとか人としての生活を取り戻す……というのがここ数年の我が家の日常だった。

 しかし、部屋が荒れていると心が落ち着かず、リラックスするのも難しい。皿洗いをすると心がめげる。そこでたどり着いた答えが、「家事代行サービスへの外注」だった。

実際に使ってみた

 お試しプランで頼んでみたところ、非常に満足度が高かった。水あかや謎の汚れが目についた風呂はピカピカに。見ないフリをしていた台所の汚れもすっかりなくなった。これまでは汚れレベル100のものをなんとかして50に下げてだましだまし過ごしてきたのだが、一気に0に戻してもらうことで、気持ち良く生活できるようになった。

 ベースがきれいなので、ちょっとした皿洗いや洗濯は小まめにやるようになったのも大きなプラスポイントだ。母が月に1回、友人たちを招いて開く家飲み会の後に残される大量の食器も負担にならなくなった。

“リセット”された台所と風呂

 「これはめっちゃ便利なのではないか……」と思い、1人暮らしの彼氏の家でも家事代行サービスを使ってみた(もちろん許可は取った)。彼氏はズボラというわけではないのだが、あまり細かいところは気にならないタイプ。お風呂場のかびや排水溝、トイレなど水場を中心に掃除が行き届いていない箇所が発生していた。

 そのポイントを中心に家事代行を2時間お願いしたところ、見違えるほどキレイになった。掃除スキルが低い上にテキトーな私が同じ時間掃除をしたら、これほどの成果は得られなかっただろう。余談だが、昔「ちょっといいな」と思っていた男性に「俺と付き合いたかったら部屋を掃除してよ」と言われたことがあり、スキル的にも心情的にも無理と感じて冷めたことがあるのだが、そのときに家事代行を知っていたら何かが変わったかもしれない。

 家事代行サービスは、家事が苦手な人、仕事や育児などで家事に手が回らない人、1人暮らしで家事をやる気にならない人、なんだか家で過ごしにくいと感じている人は、一度試してみるのがオススメだ。どのサービスも初回は割引やお試し価格で提供しているので、財布への負担も少ない。定期的に頼むと、最も安い価格のコースで2時間4000〜1万円弱ほどになる。

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