車両から取得したビッグデータを生かしたビジネスにも取り組む。新型クラウンのアクセル、ブレーキ、ABSなどの作動履歴をクラウドに集積し、故障の診断や予測サービスに応用する。
データは地方自治体にも共有し、事故防止に向けたインフラ整備に生かす。例えば、北海道や東北地方など降雪や道路凍結が多い地域でのABS作動状況を分析し、融雪剤を散布する地点を算出するなどの取り組みを行う計画だ。
ドライバーごとの運転の特性を分析し、運転の頻度や安全性に応じて保険料が変動する「運転挙動反映型テレマティクス保険」もあいおいニッセイ同和損害保険と共同開発。18年1月に発売する予定だ。
山本氏は「ゆくゆくは、走行データとカメラ画像から自動運転用の地図を生成する技術の実用化も目指したい」と意気込む。
「これからは“いいクルマ”の在り方が変わってくる。今後は、走る・曲がる・止まるといった性能の高さだけでなく、新サービスなどの『コト作り』に貢献できる自動車が求められるだろう」
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