子どもの習い事において、一生習い続けるというようなことはないと思いますし、ある程度習ったらやめることを考えると思います。そのため、あらかじめゴールを決めてから習い事を始めるのがコストの上でもおすすめです。
何歳まで、何年間といった決め方はもちろん、バタフライができるようになるまで、書道や水泳などは何級になるまで、1回の発表が終わるまで、といった決め方があるでしょう。
見通しが立たない場合は、ほかの習い事に興味を示すまで、といった形でも構いません。どういう状態になったらやめるということを決め、その状態になる期間を漠然とでも見積もり、その習い事にかかる総額を計算したうえで、年平均を出し、そこから月額の費用を出してみましょう。そうすることで、その習い事の費用対効果を客観的に見ることができます。
この金額を投資するくらいなら、違う習い事をさせたいということもあるかもしれませんし、高いと思っていた習い事が安いことも、その逆もあるかもしれません。
また、この総額を出してみることで、複数の習い事をするときの家計への影響が分かるのはもちろん、将来的な教育費の把握にもつながります。ひいては余裕をもって教育にどの程度までお金をかけていけるかを見通すこともできます。
小さなころから子どもの才能を開花させるのも大事ですが、生活費やその後の教育費がうまく捻出できなくなるのは考えものです。上手に費用対効果の高い習い事をしていくためにも、あらかじめきちんとかかる費用を把握し、大まかにでもゴールを決めて総額まで把握することも大切ですよ。(小柳結生)
小柳結生
30代女性、大学卒業後すぐにFP技能士の資格を取り、20代後半は生活協同組合のライフプランアドバイザーとしても活動。生活に基づいたコスト管理で、低収入でも豊かに健康的に暮らす知恵を提供中。オーガニックなものが大好き。現在育児中で、子どもとお金について執筆中。
<保有資格>二級ファイナンシャルプランニング技能士
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