[東京 2日 ロイター] - フリーマーケットアプリを手掛けるメルカリ(東京都港区)の山田進太郎会長兼最高経営責任者(CEO)は2日、ロイターのインタビューで、株式上場について「どこかのタイミングではやる」と述べるにとどめ、詳細の言及は避けた。
時価総額については「全然興味がない」と語り、時価総額ありきの経営から距離を置く姿勢を示した。
同社は3月、第三者割当増資で50億円の資金を調達した。バリュエーション(評価額)は発行価格・株数を単純計算すると2500億円超となる。山田CEOは資金使途について「具体的なものがあったから調達したわけではない」とした上で、海外事業や新規事業に重点的に資金を振り向けていく姿勢をあらためて示した。
「ひとつは海外。あとは良い事業が出てきた時に即座に投資できる体制にしておきたい」。
同社は2014年に米国に進出。3年で3000万ダウンロードを達成した。山田CEOは米国事業について「徐々に浸透しつつあるが、浸透度はまだ低いので、もっと知ってもらうことが必要だ」と述べ、マーケティングを強化していく方針を示した。
「3月にアプリのデザインを変え、日本版と米国版は違う形になった。これから半年くらいは新しいコンセプトを宣伝していく」。採用や開発など現地化をさらに進め、米国に合わせたサービスを展開していく。
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