JR東、中央線のグリーン車導入は2023年度末に普通車にもトイレ

» 2018年04月03日 16時36分 公開
[ITmedia]

 JR東日本は4月3日、中央線快速へのグリーン車導入時期を2023年度末とし、工事に着手すると発表した。当初は20年度のサービス開始を目指していたが、数年程度延期する方針を明らかにしていた。

photo 中央線快速のグリーン車(イメージ、ニュースリリースより)。両引きドアを採用

 グリーン車は中央線の東京〜大月間で運行するE233系通勤電車(オレンジ帯の電車)の全列車と、青梅線(立川〜青梅)で中央快速線と直通運転を行う全列車で運行する。

photo グリーン車運行区間=ニュースリリースより
photo グリーン車とトイレの位置

=ニュースリリースより

 東京寄りから4両目・5両目に2階建てグリーン車を連結。116両(2両×58編成)を新造する。グリーン車の乗降ドアは片引きドアではなく、両引きドアとすることで出入り口幅を1300ミリに広げる。東京駅で短時間で折り返す必要がある上、各駅でスムーズに乗降できるようにする。

 グリーン車を接続する全列車の普通車にトイレを設置。工事は18年度以降、23年度まで順次行い、設置が完了した車両は19年度末以降に使用できるようになる。

photo 普通車にもトイレ(イメージ)=ニュースリリースより

 JR東は15年に中央線快速へのグリーン車導入計画を発表。だが17年になって延期する方針を明らかにしていた。一部駅のバリアフリー化などほかの施策との調整や、関係箇所の協議などに想定以上の時間が必要になることが分かり、工事計画を見直すためと説明していた。

 今後、グリーン車運行区間の全44駅と車両基地などで改良工事などを実施していく。

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