「透明」というコンセプトを決め、2017年1月から開発を始めた。しかし、開発当初は賛否両論あり、「本当にできるのか?」という声が多かったという。
ビール商品開発研究部の加藤悠一氏は、「かなりチャレンジングで難しかった。“透明”が前提の中、どこまでビールに近づけるかという未知の領域でした。100回以上の試作を行いました」と話す。
開発に生かされたのが、サントリーが培ってきたビールづくりの知見と炭酸飲料の知見。ビールらしいホップ由来の苦みと香り、一口で炭酸がしっかりと感じられる刺激にライムフレーバーを加え、仕事の片手間にずっと飲み続けられるさわやかな味わいを実現している。
パッケージについても、「オフィスで飲んでもらえること」を意識した。全く新しいコンセプトの商品であることから、ランチや会議中の飲用シーンを訴求するアイコンをパッケージに掲載。オンタイムの飲料だと分かるようにした。また、酒類の陳列棚に並ぶことを考え、500ミリリットルロング缶と同じ高さに設計。細かい工夫によって、コンビニで気軽に手を取ってもらえるように仕上げた。
「オールフリー オールタイム」によって、オフィスやランチ、運動後のリフレッシュなど、これまでのノンアルビールのイメージをがらりと変える飲用シーンの創出を目指す。これまで積極的に取り組んできた「“ビールの代わり”にとどまらない飲用シーン」をさらに開発していく方針だ。
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