[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は14日、仮想通貨関連の会議で講演し、ビットコイン
総裁は、ブロックチェーン(分散型台帳)などの技術の将来性を認める一方、同じ市場で同時期に種々の通貨が異なる価格で取引される不均一通貨制度は消費者や企業に選好されない可能性があると指摘。不均一通貨は過去にも存在したが、最終的に敬遠され、置き換えられたと述べた。
その上で、不均一通貨によって生じる問題は、政府や連邦準備理事会(FRB)が担保する米ドルのような均一通貨によって解決され得るとした。
質疑応答セッションでは、世界最大の経済国の通貨であり、取引が容易で、かつ最も強力な中銀であるFRBが担保している米ドルは支配的な通貨であり続けるとあらためて指摘。どの仮想通貨も米ドルを超えることはないと述べた。
また、FRBが発行する独自の仮想通貨「フェドコイン」の可能性を探ることはできるが、FRBが実際にそうする利点はないとの見方を示した。
総裁は講演後、記者団に対し、FRBはブロックチェーン技術の採用に非常に前向きだと語ったが、具体的な利用方法には触れなかった。
総裁は「FRBには現金管理や支払い、金融政策、規制などさまざまな業務がある。ブロックチェーンがこれらの業務で将来的に使われる可能性はある」と述べた。
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