東海旅客鉄道(JR東海)は5月24日、新大阪駅で切符販売を担当していた社員が外国人客などから運賃を不当に多く徴収し、計10万860円を着服していたと発表した。社員は着服を認めており、同日付で懲戒解雇した。
同社によると、着服の手口は(1)切符を客の注文より1人分多く発券し、(2)不当に多い運賃・料金を受け取った上で、(3)切符代を払い戻す――というもの。
5月13日に新大阪駅を利用した外国人客が、切符の券面金額と支払った金額が違うことに気付き、同社に申告したことを機に発覚した。切符の販売実績などを調べた結果、4月1日〜5月13日の計7件で運賃の不当徴収・着服が見つかった。
13日に申告した乗客には運賃を返却済みだが、他の6件は返せていないという。同社は24日から新大阪駅に日本語、公式Webサイトに英語の告知文を掲載し、心当たりのある乗客に連絡を呼び掛けている。
JR東海は「社員が鉄道業従事者としてふさわしい規律規範意識を持って職務を遂行するよう指導して参ります」とコメントしている。
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