JR西日本は10月15日、グループ会社の社員が新幹線車内の清掃中に見つけた客の遺失物や現金を着服していたと発表した。社員は同日付で懲戒解雇した。
同社によると、着服が分かったのはジェイアール西日本福岡メンテックの男性パート社員(64)。先月28日、社員が自家用車で帰宅中、警察が職務質問した際、車内から空の財布6点と、運転免許証とキャッシュカードが入ったショルダーバッグ1点が見つかった。警察が確認したところ、ショルダーバッグは持ち主から遺失届が出ていたという。
警察から連絡を受けて調べた結果、財布とショルダーバッグは2008年〜12年の間、博多総合車両所で新幹線の客室内で見つけ、遺失物とせずに着服していたことが分かった。財布内の現金も着服していたという。
JR西日本は、社内とグループ会社に対しコンプライアンス(法令順守)の指導・教育を再徹底する上、遺失物の適切な取り扱いの徹底と定期的な実態把握を行うとしている。
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