12年にフルモデルチェンジした3代目アテンザの改良は4回目。今回が最大の改良になるという。
走行性能のコンセプトは「Effortless Driving」。思い通りに動かせない不満や不安など、余計なことに注意を払うことなく、余裕を持って運転できるという意味を込めた。ガソリンエンジン、クリーンディーゼルエンジンをともに改良し、新技術を採用。扱いやすさを高めた。
内装は全面的に刷新。フロントシートには、快適性を高める「シートベンチレーション」をマツダとして初採用した(最上級グレードに標準装備)。シートの座面と背面に小さな穴が開いていて、そこから外気を吸い込む仕組み。夏に冷房の風が体に当たっていても、シートと触れる部分が蒸れて不快に感じることが多い。シートと体の接触部分に空気が流れることで、その不快感を取り除く機能だ。
外観のデザインは、従来モデルの元気でスポーティーなイメージから、落ち着きのあるイメージに変えた。フロントグリルはメッシュ構造にし、光の反射によって立体的に見えるデザインに仕上げた。
メーカー希望小売価格は、税込282万9600円〜419万400円。最上級グレード「L Package」の販売構成比が60%と想定している。
開発を担当した、商品本部の脇家満氏は「需要がSUVにシフトし、セダンやステーションワゴンは売れていないと言われる。そのことに危機感を持っている。フラッグシップとしてのアテンザを再確認してもらいたい」と意気込みを語った。市場縮小に歯止めをかけられるか。新型アテンザで主張する“本質的な価値”が届くかどうかが鍵となりそうだ。
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