ハラスメントを通知された人がリアクションできる仕様については、開発当初は実装していなかったという。試作段階で企業の経営者や管理職にヒアリングをしたところ、「自分の意思も表明したい」という声が多かったことから、反応を返せる機能を付けた。
ネコのキャラクターも、当初は人のデザインだった。ヒアリングの結果から、「怖い」という印象が強かったことから、「マイルドにした」という。
「悪意ではなく、善意で注意し合う仕組みにするにはどうしたらいいか、悩みました」。手軽さと引き換えに、いたずらや脅迫に使われるリスクもある。それをできる限り軽減するための機能も付けている。
Webサイトのフォームを送信すると、すぐにメールが送られるわけではない。明らかにいたずらである場合には削除されるという。例えば、特定の人に大量にメールを送付することはできない。また、5月31日からは、相手の名前を入力する欄にNGワードを入れると削除される仕様も実装。下品な言葉などがNGワードになるという。
今後、「どのような場面や人間関係でハラスメントが起こるか」という傾向を明らかにする分析ツールとして、法人向けサービスへの展開も検討している。その場合も、利用者は無料で利用できて、匿名性が保たれることは変わらないという。
サービス開始から1日で、「500通ぐらい利用されている」という。吉田さんは「企業の縦割り組織などで、声を上げることにリスクを感じている人に、ソレハラの活用を検討してもらいたい」と話している。
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