カフェチェーンを展開する米Starbucksは7月9日、2020年までに全世界で展開する2万8000店舗で使い捨てプラスチック製ストローの使用を廃止する方針を発表した。環境保護が目的だという。
日本で同チェーンを展開するスターバックスコーヒージャパンの広報担当者は、「20年までには日本のスターバックス全店舗でもプラスチック製ストローは廃止することになるが、具体的なスケジュールはこれから検討する」と述べた。
19年度中に米国とカナダの店舗で、ストローを使わなくても飲めるふたに順次切り替えていく。その後、フランスやオランダ、英国などで切り替えを進める予定。
英国の一部店舗では、プラスチック製ストローを廃止すると同時に、紙またはプラスチック製のカップに5ペンス(7月10日時点、約7.4円)をチャージする試みを既に行っている。自前のタンブラーなどを持ち込むか店舗でマグカップなどを利用すれば、チャージ料金はかからない。今月下旬には英国国内の950店舗に適応範囲を拡大し、資源の再利用を促すという。
日本の店舗にチャージ制度を導入するかどうかは「検討段階なのでまだ分からない」とした。
米Starbucksの本拠地シアトルでは同月4日までに、環境保護に向けプラスチック製ストローやナイフ、フォークなどの提供を禁止する条例が施行された。全世界で環境保全の意識が高まっていることも受け、同社もプラスチック製ストローを廃止する決断をしたという。
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