[東京 7日 ロイター] - NTT<9432.T>は7日、グローバル事業を強化するために、持ち株会社の傘下にグローバル事業を所管する中間持ち株会社を設立すると発表した。現在、持ち株会社傘下にあるNTTコミュニケーションズ(NTTコム)やNTTデータ<9613.T>など5社を中間持ち株会社の下に移管する。
会見した澤田純社長は「持ち株会社のガバナンスの下で、グローバルの競争力強化を図る構造に持っていきたい」と語った。
設立するのは中間持ち株会社「NTT株式会社」。社長は澤田社長が兼務。今秋までに設立し、NTTコムとディメンションデータ、NTTデータ、NTTセキュリティ、NTTイノベーションインスティチュートの5社を中間持ち株会社の下に移管する。NTTデータは現在の経営形態のままグループ各社と連携し、上場は維持する。
NTTデータを除く4社については、来年夏をめどに事業を海外と国内別に統合することを検討する。
澤田社長はNTTコムの国内事業について「基本はそのままで、コムを法人向けのみにするという検討は一切していない」と語った。業界では将来的にはコムの個人向け事業をNTTドコモ<9437.T>に移管するとの観測もくすぶっている。
(志田義寧)
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