積水ハウスが都内の分譲マンション用地取引をめぐり約55億円をだまし取られた事件で、警視庁は10月16日、電磁的公正証書原本不実記録未遂と偽造有印私文書行使の疑いで女(63)らを逮捕した。
報道によると、女は土地所有者になりすまして金をだまし取る「地面師」グループのメンバーだったとみられる。主犯格の男らは国外に逃げたという。
積水ハウスは2017年、東京都品川区西五反田の旅館跡地を分譲マンション用地として取得する取引をめぐり、偽造パスポートなどを悪用して地主になりすました地面師に約55億5000万円を支払っていた。
積水ハウスは詐欺を見抜けなかった原因として、(1)(偽造済みの)パスポートなどによる本人確認を過度に信頼していた、(2)購入起案に対し、関連部署が内容の精査や判断のけん制を行わなかった、(3)現場と本社関係部署がリスク情報の分析・共有ができていなかった――を挙げている。
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