KDDIは2019年1月中旬から、運営する通販サイト「Wowma!(ワウマ)」で買い物をしたauユーザーに対し、購入額の最大10%を携帯電話の通信料金から値引きするサービス「Wowma!のauご利用料金還元」を始める。還元率は最低1%で、10%分の値引きを受けるには各種条件を満たす必要がある。終了期限は設けず定常的に展開していく方針。
還元率は、「Wowma! アプリ」経由で購入すれば+1%、「auスマートパスプレミアム会員」であれば+2%、「auかんたん決済」「au WALLET クレジットカード」の両方で決済すれば+5%――などと、条件に応じて上昇する。値引きは、購入月の翌々月請求分の通信料金に反映される。
これまで提供していた、Wowma!での購入金額に応じて「Wow!スーパーポイント」を付与するサービス「ポイントアッププログラム」は継続する。ユーザーが購入時に、ポイント付与と通信料金の値引きのいずれか一方を選択する仕組みとなる。
KDDIは「Wowma!でお買いものをすればするほど、月々の通信料金がお安くなります」としている。
ただ、KDDIの高橋誠社長は11月頭の決算会見で通信料金の値下げを否定していたが、その方針を転換したのだろうか。
KDDIに見解を聞いたところ、広報担当者は同サービスの狙いを「普段EC(ネット通販)を利用しない方や、他社のECサイトを使っている方に、Wowma!を利用していただくため」と説明。
「政府(菅義偉官房長官)の『4割値下げ』発言への回答ではなく、あくまでWowma!の顧客獲得が目的」とし、一般的な値下げには当たらないとの見解を示した。
KDDIは楽天と提携し、通信網のローミング(相互接続)に加えて決済・物流事業でも協業する方針を公表しているが、今回の施策は提携から間もないため「楽天とのシナジーによるものではない」という。「楽天のインフラを活用したECサービスの拡大は今後進めていく」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング