全日空商事は1月22日、全日本空輸(ANA)のファーストクラスシートと同じ生地を使った座椅子を発売した。生地は旅客機「ボーイング777-300ER」のシートが破損した場合などに備えてストックしていたもので、耐久性、耐摩耗性、触り心地に優れている。ヘッドレストカバーにはANAのロゴを入れて“本物さながら”のデザインに仕上げた。
座椅子のフレームは家庭用に設計しており、ファーストクラスシートの仕様や座り心地とは異なるが、背骨にフィットするクッションなどを取り入れて快適性を高めた点が特徴。
脚部は6段階、背部は41段階のリクライニングに対応したほか、180度のフルフラット形状にすることも可能。「ANAファーストクラスの心地よさを身近に感じていただける」という。
商品名は「777-300ER ファーストクラスシート生地座椅子」。税込価格は2万5000円で、調整前のサイズは48(幅)×63(高さ)×50(奥行き)センチ。通販サイト「ANAショッピング A-style」でのみ展開する。
全日空商事の広報担当者は「以前、退役機から取り外した本物のファーストクラスシートを限定販売したところ、高額にもかかわらず申し込みが殺到して抽選になったことがある。今回はより多くのファンに届けたいと考え、本物ではなく座椅子にした」と開発の経緯を語った。
同社は航空機ファンに向け、機内で使用していた備品を同通販サイトで販売する取り組みを実施中。機内販売で使っていたカート(税込9万円)や、ファーストクラスシートの生地を使ったバッグ(同9900円)なども売られている。
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