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» 2019年03月25日 10時05分 公開

すむたすが不動産SaaS提供:「3000万円で売り出す?」「2600万円で即現金?」 中古マンションの新手法

中古マンションの売却を不動産会社に相談しても、いつ売れるのかいくらで売れるのかは不透明だ。もし現金ですぐに買い取ってもらうならいくらになるのか? そんな情報を、すむたすが不動産仲介会社へ提供を開始した。

[斎藤健二,ITmedia]

 中古マンションの売却を不動産会社に相談しても、いつ売れるのかいくらで売れるのかは不透明だ。もし現金ですぐに買い取ってもらうならいくらになるのか? そんな情報を、すむたすが不動産仲介会社へ提供を開始した。

 AIを使って中古マンション価格を計算し、最短2日で物件を現金で買い取るというサービス「すむたす買い取り」を提供するすむたす(東京都目黒区)(2018年12月の記事参照)。これまでは、同社のサイトに情報を登録した個人から買い取りを行ってきたが、3月25日から不動産の仲介会社向けに、買い取り価格を確認できるシステム「すむたす買い取りエージェント」を提供する。

すむたすの角高広社長

 仲介会社はすむたす買い取りエージェントを使い、相談を受けた中古マンションについて、現金で買い取りできる金額を簡単に提示できるようになる。

 「仲介会社は、これまでは、あなたの家ならおそらく3000万円で売れますよという提案をしていた。すむたす買い取りエージェントを使うと、3000万円で売りに出すか、2600万円で即座に売るか、どちらがいいですか? という提案ができるようになる。他の仲介会社に行かなくても、選択肢を提示できるようになる」(すむたすの角高広社長)

買取価格表示に必要な情報はたいへん少ない。入力から1時間程度で保証買い取り額が提示される

 従来も現金で買い取る不動産業者はあったが、すむたすの場合、Webサイトへ情報入力すれば1時間程度で買取額が表示されるのが特徴だ。電話でのやり取りや現地調査なども不要なので、仲介会社側も手軽に利用できる。また参考価格ではなく買い取り保証額だというのもメリットだ。

 すむたす側は、仲介会社を経由することで売却したいという物件を数多く手がけることができる。仲介会社経由で売却が決まった場合、すむたす側から仲介手数料相当額を仲介会社にバックする仕組みだ。

すむたすは仲介会社に物件買取価格情報を提示し、仲介会社を経由して顧客を紹介してもらう仕組み

 物件の売却や買い替えの場合、相談先が地元の小規模な不動産会社の場合もある。「街の不動産会社だと、お客のマンションを買い取ってあげたいが資金力がなく買えないところもある。そうした地域密着の不動産会社をターゲットにしていきたい」(角社長)

 

 仲介会社3社とテストを行ったところ、2週間ほどで買い取り実績が出たので正式リリースを進めた。今後、首都圏で事業を行っている不動産仲介会社を対象にサービスを提供する。直近は30社程度に限定する予定だ。

テストを実施したセンチュリー21イズミ東京の泉之梨子氏は、「複数の不動産買取会社に査定依頼をしたが、お客様が納得できる条件がなかなか出てこなかった。すむたす買い取りエージェントを利用したところ、数時間で買取価格が分かり、1週間後には売買契約と決済の全ての手続を完了させることができた。お客様は遠方に住んでいたので、半日で全ての手続が完了したことに非常に満足していた。売却期間をかけず、手間を省きたいお客様に最適だ」とコメントしている

 将来は、仲介会社だけでなく弁護士や税理士にも同様のシステムを提供していく。「不動産を売りたいという人は、弁護士や税理士、街の不動産会社に相談にいって、任せるということが多い。弁護士や税理士にとっては、不動産売却は専門ではないし、簡易見積りシステムとしても利用できる」(角社長)

 すむたすの事業モデルは自社で物件を買い取るため、事業のスピードアップのためには買い取り資金が重要になる。同社は2018年12月に、既存投資家の500 Startups Japanのほか、Gunosy Capital、SMBCベンチャーキャピタル、個人投資家から資金調達を実施した。買い取り資金のほか、エンジニアの採用、マーケティングに投資を行っていく方針だ。

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