女性は節約、男性は投資。楽天ブックスがまとめたお金に関する書籍の売り上げランキングには、男女のお金との付き合い方の違いが表れていた。
年代問わず、女性に人気だったのは『おひとりさまのゆたかな年収200万生活2』だ。年収約200万円の派遣OLだったおずまりこ氏が描くコミックエッセイで、限られた生活費をやりくりしながら過ごす等身大の暮らしの知恵が描かれている。
各年代で上位にランクインしたのが『節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けないお金の超基本』。豊富なビジュアルを使い、お金を機能別に分けて解説した。テーマは、「稼ぐ」「納める」「貯める」「使う」「備える」「増やす」。
また投資系では、インデックス投資を基本とした2冊、『図解・最新 難しいことはわかりませんが、 お金の増やし方を教えてください!』と『お金が勝手に増えていく!カンタン!インデックス投資完全ガイド』がトップ10入りした。
全年代で男性に人気だったのは『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』。2ちゃんねるが生んだスタートレーダーであるcis氏の著書で、230億円にもおよぶ資産を築いた考え方が自伝的につづられている。
22年前のベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』の改訂版(2013年)は、息の長いロングセラーとなっている。企業に就職して働き続ける生き方を「ラットレース」と呼び、ビジネスオーナーや投資家になって、お金を生み出してくれる資産を築こうと主張する一冊だ。
ランキング中、タイトルに投資関連用語を含む書籍は全体の7割を占め、増やすことへの意識が強いことがうかがえる。また、20〜30代では『デイトレード』『ZAiが作った「FX」入門 改訂版』が好調。40〜50代は『世界一安全な株のカラ売り』『36年連戦連勝 伝説の株職人が教える!株チャート図鑑』が売れており、安定してお金を増やしていくというよりも、トレードによって資産を増やすことへ関心が高いようだ。
3月1日から4月30日間の楽天ブックスでの販売データを元に集計した。
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