ドンキの韓国人観光客が激減! 客数で台湾に抜かれる寸前まで下落どのくらい影響が出たのか

» 2019年11月07日 12時49分 公開
[ITmedia]

 ドン・キホーテを訪れる韓国人観光客が激減している。

 ドンキ運営会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が11月6日に公表した「2020年6月期第1四半期連結業績説明資料」によると、19年4〜6月の韓国の免税客数は約40万人だったが、7〜9月は約20万人に減少。安定的に増え続けている台湾に抜かれそうな状況になっている。

韓国人観光客が激減(出所:PPIH「2020年6月期第1四半期連結業績説明資料」)

 免税売上高にも影響が出た。7〜10月におけるASEAN(タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポール、マレーシア)と米国・英国・オーストラリアの免税売上高成長率は大きく伸長している。中国と台湾はほぼ横ばいだ。一方、韓国は大幅なマイナス成長となった。

 なお、免税客数と免税売上高成長率はいずれも事業会社「ドン・キホーテ」が運営する店舗のデータが対象。

免税売上高も大きくマイナス成長(出所:PPIH「2020年6月期第1四半期連結業績説明資料」)

 PPIHの広報担当者は「韓国人観光客の入国者数の減少が影響している」とコメントした。日本政府観光局(JNTO)によると7〜9月の訪日韓国人観光客数は107万人(前年同期比マイナス36.2%)。また、観光庁によると7〜9月の訪日韓国人観光客の旅行消費額は915億円(同マイナス32.4%)だった。訪日外国人観光客に絶大な人気を誇るドンキも、日韓の政治的対立の影響は免れなかった。

インバウンド需要で大きく成長してきたドンキ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.