「当社の系列店を装った路上での悪質な客引き行為が発生しております。当社では客引き行為を一切禁止しており、系列店もございません。系列店・関係者を装った客引き、呼び込み行為にはご注意ください」――鳥貴族の公式Webサイトを閲覧すると、このような告知文が目立つ場所に記載されている。わざわざ赤いフォントを使用しており、お客に何としても伝えようという強い意志が伝わってくる。
和民、はなの舞、塚田農場といった大手居酒屋ブランドの公式Webサイトも調べてみたが、トップページに同じような警告文は見つけられなかった(2019年11月18日時点)。
ニセの客引き行為とはどのようなものなのか。鳥貴族の大倉忠司社長や、公式キャラクターの「トリッキー」がTwitterで注意喚起している内容をまとめると、次のようになる。
(1): 関係ない店の割引券を配布
ビルの2階以上に出店している「空中階」店舗でのケース。ビルの入口で客引きが「鳥貴族は満席で1時間以上待つことになる」などと入店しようとしたお客に伝え、鳥貴族では使用できない割引券を配布していた。
(2): ニセのPOPを使って客引き
お客の入店が止まったので店員が外の様子を確認したところ、通行人に鳥貴族のロゴが入ったポップを見せて客引きを行っている人物が複数いた。店員はすぐに警察に通報した。
別のケースでは、鳥貴族が入っているビルの入口に客引きが3人おり、同じビル内にある他の飲食店を紹介していたケースもあったという。また、店外にいる客引きが「鳥貴族は満席です。●●は空いてますよ」「10%OFFできますので鳥貴族どうぞ」などと営業妨害をしていたため、警察に通報したこともあった。
実際のTwitter上では具体的な店名や日時を挙げ、お客に注意を促している。また、お客と思われるユーザーが「自分も被害にあったことがある」「客引きが怪しいので自分で確かめに行ってみたら、満席になっていなかった」といった投稿をしている。
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