クリスマス直前、フリマアプリで「紙袋」が大量に売れる謎 データから分析メルカリの独自データから判明(1/3 ページ)

» 2019年12月23日 08時00分 公開
[服部良祐ITmedia]

 クリスマス商戦が盛り上がるこの季節。おもちゃに加えてアクセサリーやバッグなどのブランド品などが、典型的なプレゼントだろう。

 一方、Web上では「クリスマス直後、プレゼントとして贈られた物とみられるブランド品が大量にフリマアプリなどネット上で出品されている」という話が近年、SNSやまとめサイトなどで定期的に話題に上っている。中でも特定の女性向けアクセサリーブランドの商品が、出品画像と共に「大量出品祭り」などと称され、よく取り上げられている。

 「パートナーからのプレゼントがクリスマス直後、そのまま売りに出される」話は、確かにちょっとセンセーショナルだ。一方、メルカリの売買データをひもとくと、逆に「クリスマスの直前、大量に買われる」ちょっと意外な中古品があるという。独自データから分析してみた。

photo 中古品売買データで見えてきたクリスマスのちょっとした謎(写真はイメージ。提供:ゲッティイメージズ)

12月に「ショップ袋」売買数が倍増

 メルカリによると、クリスマス直前に同社のフリマアプリ上で購入数が急増するのは「紙袋」。メルカリでは数百円台から、高い場合は2000円台くらいで価格が設定されることもある。商品カテゴリーをこの「ショップ袋」(いわゆる高級ブランド品の紙袋や空箱が該当)に指定して売買の件数をグラフ化したところ、12月に入るタイミングで急増していることが分かった。

photo メルカリ上の「ショップ袋」の10〜1月売却数推移(同社調査、各年で比較。クリックで拡大)

 例えば2018年のデータでは、他の月では1万件台だった売買件数が12月に入ると徐々に跳ね上がり、同月16〜17日頃にピークを迎えている。その後急激に減衰するものの、12月全体の件数は約2万と、倍の規模になった。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.