16年頃からこの傾向は始まっており、年を追うごとに紙袋の売買数そのものも増加している。例えばピークに近い今年の12月17日の件数は、4年前の同じ日に比べて約5倍まで増えた。ちなみに、出品数の方は「毎月数万件と安定しており、年末に向けて急増するような傾向は無かった」(メルカリの担当者)。
アクセサリーやバッグといったブランド品の紙袋や空箱は、まさに中古市場でしか流通しない、フリマアプリやネットオークションならではの出品物と言える。用途のかなり限定されそうなこれらの「商品」が、クリスマスの直前に求められるのはなぜか。
他の季節であれば業者の何らかの営利目的や、ちょっと変わった「コレクター」が買っている可能性もあるが、このタイミングでの増加要因としてはちょっと考えにくい。ここで浮上するのが、「クリスマスプレゼント用に購入した中古・未使用品のブランド品を包む」利用法だ。
年に1度のクリスマスプレゼント、何となく店から新品を購入する人が一般的のように思える。ただ、ヤフーの運営するPayPayフリマが11月にWeb上で20〜50代の男女800人に行った調査によると、21%の人が「クリスマスプレゼントをフリマアプリで買うのは、新品・中古問わずOK」と回答している。
こちらもあくまで中古流通を促したいフリマアプリ側の調査ではあるが、一定数はクリスマスプレゼントが「完全な新品」でなくても良い、と考えているようだ。
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