トヨタ、象印、ヤマダ電機…… 19年に最も個人情報を流出させた企業は?(2/2 ページ)

» 2020年01月24日 18時04分 公開
[ITmedia]
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 東京商工リサーチは12年から上場企業の個人情報流出に関する調査を開始。これまで最も事故が多かったのは13年(87社、107件)で、翌年は減少したものの、15年以降は毎年60社以上が事故を起こし続けている。これまで事故を起こした企業は累計372社、流出した情報は累計8889万人分。上場企業が過去8年間で公表した分だけで、日本の人口の約7割に匹敵するという。

photo 個人情報漏えい・紛失事故の年次推移(=東京商工リサーチ調べ)

 過去最大の流出事故はベネッセホールディングスの子会社であるベネッセコーポレーションによるもの。委託先の従業員が顧客情報を不正取得したことで、3504万人分の個人情報が流出した。

photo 12〜19年に大規模な個人情報流出事故があった(=東京商工リサーチ調べ)

 東京商工リサーチは、「未上場企業や海外企業、膨大な個人情報を取り扱う官公庁、自治体、学校などの公的機関でも、漏えい・紛失事故が散発している。表面化していない事故や公表していないケースも含めると、漏えい件数はもはや天文学的に膨れ上がる可能性もある」と指摘。企業には適切なセキュリティ対策や情報管理体制が必要だと警鐘を鳴らしている。

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