国際的に影響が拡大する新型コロナウイルス問題。日本でもテレワークや学校休校要請など、余波はとどまるところを知らない。特に初めてウイルスが確認された中国では、外出が厳しく制限されるなど市民生活に甚大な影響を与えている。
日本同様、どの国でも感染の不安やデマは広まりやすいものだ。ただ、特に外出を強力に禁じられている中国人の感想を、SNS上のビッグデータから分析してみると、ネガティブなだけでない非常時の生活スタイルが見えてきた。旅行や消費のピークである春節時に新型コロナ騒動が直撃したこともあり、「引きこもり」「巣ごもり」消費とも言うべき、ちょっと不思議な行動が浮かび上がってくる。
調査は中国マーケット分析を手掛けるトレンドExpress(東京・千代田)が、新型コロナウイルスが中国国内で浮上して外出制限などが掛けられ、春節期間も含んでいる1月20日〜2月9日の間のSNSなどでの書き込みを集計。中国語版TwitterとされるWeiboや小紅書(RED、いわゆる中国語版Instagram)、WeChatのパブリックアカウント、それにブログなどから得た口コミデータ計約1337万件を分析した。
まず、「家の中」「動作」などに類似するキーワードを含む投稿を抽出、「家の中でしていること」をランキング化した。1位の「スマホを見る」2位「ゲームをする」に5位「動画を見る」など、オンライン上での暇つぶしが浮上した。日本より急速にWeb上のこうしたサービスが普及した中国らしい結果だ。
ただ、もう少し下位を見てみるとちょっと不思議な行動が浮上してくる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング