エイチ・アイ・エス傘下のH.I.S.ホテルホールディングスは4月24日、ロボットなど最新設備を導入する「変なホテル」で、公共交通機関による通勤を避けたい人向けの「感染リスク軽減プラン」の提供を始めたと発表した。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、通勤せざるを得ない人を支援する。関東や関西などにある14施設で、5月末まで実施する。
感染拡大防止対策として在宅勤務を実施する企業が増えているが、職種や業務内容によってはテレワークが難しく、公共交通機関を使って通勤している人も多い。感染リスク軽減プランは、そういった人たちが密集した環境で通勤することを避けるため、職場に近い「変なホテル」を利用してもらうサービスだ。
料金は1泊2000円(税別、素泊まり)。実施するのは関東の8カ所、関西の4カ所、北陸の1カ所、九州の1カ所で、各施設の所在地の近隣(区内、市内など)に職場がある人が対象となる。チェックインの際、名刺や定期などの提示によって、職場の所在地を確認する。
変なホテルは「ロボットチェックイン」を導入しており、利用客とスタッフが接触する機会が少ないことから、「テレワークにも適したホテル」とPRしている。
ホテル業界は、新型コロナウイルスの影響による外国人宿泊客の減少や東京五輪の延期が決まったことで、苦境に陥っている。大型連休を前に、臨時休業に踏み切るホテルチェーンも出てきた。そんな中、ビジネスパーソンのテレワーク向けプラン提供など、需要を取り込もうとする動きも活発になっている。
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