また、鮮やかな黄色のボディーカラーを開発。初代Zと「300ZX」に設定されていたイエローのボディーカラーを意識し、光沢のあるパール系のイエローに仕上げたという。グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は「当時の塗装技術だとそこまで発色性はなかったが、現代の技術で生き生きとしたイメージのカラーを生み出した」と説明。さらに、ブラックルーフとの組み合わせによって、未来的なカラーコンビネーションをデザインしたという。
アルバイサ氏はデザインについて、「オマージュは古臭いものではない。最新でありながら、歴史や思い出を醸し出すものにしないといけない」と語った。
デザインだけでなく、“クルマを操る楽しさ”も継承している。プロトタイプでは、6速マニュアルトランスミッションが組み合わされたV6ツインターボエンジンを搭載。そして現在、市販モデルの発売に向けて、Zに求められる性能と扱いやすさを満たす機能の開発を進めているという。
Zは2000年、4代目で一度は生産が中止された。いったん歴史が途切れたものの、02年に「日産の復活のシンボル」として新型車を再投入した経緯もある。これまでに世界で計180万台が生産され、ファンに愛されてきた。同社を代表するスポーツカーの投入を、再び復活の足掛かりとすることができるだろうか。
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