楽天モバイルは9月30日、第5世代移動通信システム(5G)のサービスを始めると発表した。月額2980円(以下税別)で、データ通信・通話が使い放題のプラン「Rakuten UN-LIMIT V」を用意。4G通信のプランと同額で、4G・5G通信の両方を使える。同日から申し込みを受け付ける。
同社は4月、携帯キャリア(MNO)事業に参入。月額料金2980円で、データ通信・国内通話が無制限のプラン「Rakuten UN-LIMIT 2.0」のみを提供している。新発表の5Gプランは、この4Gプランと同額に設定。すでに4Gプランを契約しているユーザーは、自動的に5Gプランへ移行になるという。
サービスの提供エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、北海道、大阪府、兵庫県の一部地域(9月30日時点)で、順次拡大するとしている。
すでに5Gサービスを始めた大手キャリア3社は、月額7000〜8000円台で提供している。例えば、NTTドコモが提供するプラン「5Gギガホ」だと、月額料金は7650円、データ容量は1カ月当たり100GBまで──となっている(各種割引を使用すると4480円、期間限定でデータ容量は無制限)。
楽天の三木谷浩史会長(兼社長)は「シンプルで使いやすい、ワンプランを目指している」といい、価格とプランの分かりやすさで他社と差別化を図る考えだ。
楽天は当初、6月から5Gサービスを提供する計画だったが、新型コロナウイルスの影響で準備に遅れが生じ、開始時期を約3カ月をめどに延期するとしていた。三木谷会長は「基地局の整備は進んでいて、2021年夏には全国で独自のネットワークで提供できる」と意気込む。
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