コロナでインバウンド需要消失、関連破綻は75件に 宿泊業特に深刻東京商工リサーチ調査(1/2 ページ)

» 2020年10月13日 17時10分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルスの影響が特に顕著に出ているのが、外国人観光客の激減だ。東京商工リサーチの新型コロナ関連破綻の調査によると、そのうちインバウンド需要の消失を主要因とする破綻は、全体の約13%となる75件となった。特に宿泊業で影響が大きい結果となった。

photo コロナ禍前の大量の外国人客は果たして戻るか(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

飲食、アパレル卸でも頻発

 GoToキャンペーンなどで国内の宿泊・飲食消費で盛り返しの機運が出てきているものの、コロナ前まで旺盛だったインバウンド需要が今後、どこまで復活できるかが問われる。

photo 新型コロナ関連破綻のうちインバウンド消失関連の件数推移(東京商工リサーチ「新型コロナウイルス関連『インバウンド消失型』破たん調査」)

 調査は東京商工リサーチが、2月〜10月12日の間に発生した新型コロナ関連の破綻581件のうち、インバウンド需要に関するケースについて集計・分析したもの。

 インバウンド需要関連の破綻75件について業種別に見ると、最多はホテル・旅館などの宿泊業で26件で、全体の34.6%となった。続いて飲食業が6件、百貨店の不振が響いたアパレル卸が5件と続いた。

photo 業種別に見たインバウンド消失関連破綻の件数(東京商工リサーチ「新型コロナウイルス関連『インバウンド消失型』破たん調査」)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.