家具大手のニトリホールディングス(HD)は10月29日、ホームセンターを展開する島忠に対し、11月中旬をめどにTOB(株式公開買い付け)を始めると発表した。買い付け価格は、1株当たり5500円。すでに島忠に対しTOBを実施している、DCMホールディングスの買い付け価格(1株当たり4200円)を上回る額を提示した。
買い付け予定数の下限は、島忠株式の50%に相当する1947万7600株。
ニトリHDは成長のための施策の一つとして、2017年からM&Aを通じたホームセンター業界への新規参入を検討。今回の買収により、ニトリHDの店舗開発力や家具配送網などを生かし、島忠の全国展開を後押しする。島忠のホームセンター商品とニトリHDのホームファッション商品との相互補完、プライベートブランド商品の強化なども見込む。
このほか、物流機能の共同利用や、Eコマース基盤の共有、共通ポイントの導入なども検討するとしている。
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