後継者難の倒産、前年同期の1.5倍に急増 最多件数に(1/2 ページ)

» 2020年11月05日 12時48分 公開
[ITmedia]

 東京商工リサーチは、2020年1月〜9月に発生した「人手不足」関連倒産のうち、「後継者難」倒産を抽出した調査を発表した。その結果、同時期における後継者難の倒産は278件で、前年同期比54.4%増と急増したことが分かった。

phot 2020年1月〜9月に発生した「後継者難」倒産の推移(東京商工リサーチのリリースより)

 この数字は同社が集計を開始した13年以降、年間(1月〜12月)で最多を記録した15年の279件を大幅に上回る結果だという。最多件数を塗り替えることが確実なうえ、年間300件を大幅に上回る可能性もある。

 後継者難による倒産のうち、1980年代以前の設立もしくは創業は135件となり、全体の48.5%を占める。主な理由は、代表者の「死亡」が119件(前年同期比21.4%増)、「体調不良」が96件(同57.3%増)で、この2つの要因が全体の77.3%を占めている。

phot 後継者難による倒産の設立・創業年別のデータ
phot 主な要因
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