JR東日本は11月10日、通勤スタイルの多様化に対応した「Suica」の新しいポイントサービスを2021年春に開始すると発表した。通勤定期券の利用者には、時差通勤の実施でポイントを付与。加えて、同一運賃区間の月10回以上の利用でポイント還元するサービスを始める。新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用習慣が大きく変わったことで、ニーズに合ったサービスを提供する。
時差通勤を支援するポイントサービスでは、平日の朝、Suica通勤定期券でポイント還元対象となる時間帯に各駅を入出場した場合に、JR東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」を還元する。21年春から1年間の期間限定で実施する。
ポイント還元対象となる駅は、在来線首都圏エリア。還元対象の時間帯は、各駅で設定するピーク時間によって異なるが、ピーク時間より前の「早起き時間帯」に入場すると1日15ポイント、ピーク時間帯の後の「ゆったり時間帯」に入場すると20ポイントを還元する。
通勤頻度が減ったことから定期券を利用せずに通勤する顧客向けのサービスも、21年3月1日に始める。Suicaのチャージ残額による同一運賃区間の利用回数が月10回以上となった場合に「JRE POINT」を還元する。
現在すでに実施しているポイント還元サービスに加えて、同一運賃区間の利用が月10回となった場合に運賃1回分相当のポイントを還元。月11回以上利用すれば、1回ごとに運賃の10%相当のポイントを付与する。
例えば、運賃220円の区間を月10回利用すると220ポイント、11回目以降は毎回22ポイントが還元されることになる。
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