BtoB事業では、AIサーマルカメラ、デスクスクリーンなどの感染対策商品を発売。新規参入した「IoTソリューション事業」ではAIカメラ、AI除菌清掃ロボットを発売し、事業基盤を強化してきた。
11月には、法人向け清掃ロボ事業に参入。ソフトバンクロボティクス(東京都港区)が開発・製造する除菌清掃ロボット「Whiz i」(ウィズ アイ)をベースにした「Whiz i IRIS EDITION」(ウィズ アイ アイリス エディション)を発売。
Whiz i IRIS EDITIONは、多様な業種の利用ニーズに合わせて最適化でき、オフィスや商業施設に導入することで、清掃業務を自動化できるほか、外部機器と接続することで、スピーカーやカメラを用いた販促やマーケティングへの活用などにも応用できる点を売りにしている。
海外では、ネット通販を中心に順調な売上と利益を達成した。20年11月には米「ペンシルベニア工場」を本格稼働させた。また、中国「天津工場」も21年6月に竣工予定で、海外でのネット通販に対応した物流・供給体制をさらに強化する。
21年度の売上高予想は、グループ売上高8500億円(前年比23%増)、アイリスオーヤマ単体では売上高2800億円(同28%増)とした。
21年は、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電の開発を強化する。また、東日本大震災から10年になるのを機に、20年8月に静岡県の富士小山工場に飲料水生産設備を開設。災害時に首都圏へ早急に飲料水を供給できるよう、飲料水製造を本格稼働させる他、角田工場でのパックごはんの増設、つくば工場第2倉庫の増設など積極的な投資を実施し、22年にグループ売上高1兆円を目指す。
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