マスクだけで200億円! アイリス、売上高は過去最高の6900億円22年には売上高1兆円を目指す(2/3 ページ)

» 2021年01月12日 12時40分 公開
[上間貴大ITmedia]

4K対応テレビや電気圧力釜が好調 家電事業は全体の57%を占める

 家電事業では、巣ごもり需要で好調だったテレビは4K内蔵テレビを中心に売れ行きを伸ばした。家電事業の売上高は前年比32%増の1250億円で、全体の57%を占める。主な商品の販売実績はテレビが63億円、除湿器が50億円、エアコンが45億円、電気圧力鍋が25億円。

2020年アイリスグループ決算速報説明会資料より

 20年11月には、AI(人工知能)が番組に合わせた最適な画質と音質に自動で調整する機能を搭載した4K対応の液晶テレビを発売。従来のようにリモコンで設定を切り替える必要がなく、コンテンツの特長を最大限生かした映像を気軽に楽しめる点を訴求する。また、視聴環境などによって起こる映像の見えにくさや音声の聞き取りにくさを解消する「はっきり」ボタンを搭載し、他社製品との差別化を図る。

AIが番組にあった画質・音質に自動調整(出所:プレスリリース)

 また在宅時間が増え、自宅で料理をする機会が増えたこともあり、19年に発売した電気圧力鍋も売り上げを伸ばした。ボタンを押すだけで手軽に圧力調理や無水調理など6種類の調理ができ、「忙しい家庭でも簡単に本格的な料理が作れる」「調理の手間が省けて時間を有効活用できる」などと好評を博しているという。

 8月には大容量の「電気圧力鍋4.0L」を発売。一度に3〜4人分の料理を作れる他、高さを抑えた設計とし、卓上に置いても料理の取り分けがしやすく、グリル鍋としても使用できるよう配慮した。さらに、自動調理可能なメニュー数を15種類追加し、80種類に対応している。

電気圧力鍋の売り上げも好調(出所:プレスリリース)

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