攻める総務

「電話応対のために出社」をなくす、SaaS活用術リモートワークを止めないSaaS(1/2 ページ)

» 2021年02月03日 07時00分 公開
[武内俊介ITmedia]

 コロナ対応について、ワクチン接種など少しずつ明るいニュースが出てきたものの、全く予断を許さない状況が続いている。コロナ禍で数少ない良かったことといえば、多くの人たちが「リモートワークでも多くの業務を行える」と気付いたことだろう。

 商談やミーティングをオンラインで行うことは珍しくなくなり、多くのイベントもオンライン配信に切り替えられた。しかし、バックオフィスには簡単にリモートワークに切り替えられない業務が存在する。例えば、郵便物を含む書類の管理や電話応対だ。書類の管理については前回紹介した。今回は電話応対について取り上げる。

photo 写真はイメージです(提供:ゲッティイメージズ)

「電話応対のために出社」を解決する方法

 メールやチャットなど、ビジネスのコミュニケーション手段は多様化したが、電話は相変わらず重要な位置を占めている。「強制的に相手の時間を奪う」と批判されることもある電話だが、だからこそ緊急性や重要性が高いコミュニケーションには必要不可欠だ。

 携帯電話が普及した現代でも、通話料やセキュリティの観点から、ビジネス上の電話は固定電話で行われることが多い。平常時であれば何の問題もないのだが、会社の電話が鳴る以上はそれに応対するために、緊急事態宣言中であっても誰かが出社しなければいけない、という問題が生じている。

 会社にかかってくる電話にリモートで対応するのは、思っているほど簡単ではない。かかってくる番号によって鳴らす電話機をグルーピングしたり、内線や社内転送など、オフィスで当たり前に使える機能がリモートワークでも利用できたりする必要がある。設定はもちろん、機器の準備にはコストと手間がかかるのだ。そこで、SaaSを使って解決する方法を探ろう。

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