ZOZOが「グラス」でコスメ市場参入 その狙いは? リアル店舗の休業受けて業績は絶好調「スーツ」や「シューズ」に次ぐツール(1/3 ページ)

» 2021年02月03日 15時30分 公開
[臼井杏奈ITmedia]

 ファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは1月29日、2021年3月期第3四半期決算を発表した。商品取扱高が前年同期比19.8%増の3042億4300万円、売上高が同18.1%増の1084億8000万円、営業利益が同74.3%増の337億8500万円と増収増益。商品取扱高、営業利益ともに四半期決算で最高実績となった。これにより通期連結業績予想も395億円から415億円に上方修正した。

ZOZO公式Webサイト

 好調の要因は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う消費者のデジタルシフトから、新規会員が増加したこと。また、商品供給元であるブランド各社の「ゾゾタウン」での販促積極化による影響が、外出自粛によるファッション・アパレル商材の需要低下の影響を上回ったことがあげられる。

 20年4月以降、緊急事態宣言の発出を受けて都心の店舗を中心に休業する百貨店やショッピングセンターが続出。ファッション・アパレル業界も売り場を減らすこととなり、各社がオンライン販売に積極的になった。

 また今回の決算発表では、3月にオープンするラグジュアリーゾーンと、3月18日からサービスを開始する「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」の開設を発表した。ラグジュアリーゾーンでは「トム ブラウン」「モンブラン」「JWアンダーソン」「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」など70以上のブランドが出店し、公式単独店舗として日本のモールに初出店するブランドもそろえる。

21年3月期 第3四半期 決算説明会資料より
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