全世界で迷惑電話対策アプリ「Whoscall」を提供するGogolook(台湾)が集めたデータによると、2020年の世界の詐欺電話の件数は過去最高となった。中でも詐欺SMSによる被害が顕著だ。
国内でも、コロナ禍によって在宅、オンライン利用が増える中、宅配会社、ECサイト、クレジットカード会社をかたる詐欺が多発した。警察庁によると、20年に発生したコロナウイルス関連の特殊詐欺件数は55件(うち未遂2件)。被害額は1億円にのぼったという。
国内における詐欺電話やSMSの受信件数は、前年比178%。宅配便をよそおって、危険なURLを記載したSMSを送信する詐欺の件数が急増している。URLをクリックすると、ウイルスに感染したり、偽サイトに飛ばされ個人情報を盗まれたりするという。
詐欺電話やSMSは、海外から発信されたものが25%を占める。IP電話を利用し、電話番号を偽造しながら電話をかけるという手口を使う。
このデータは、Whoscallがスマートフォンに着信したデータを識別し、匿名化して集計したもの。のべ65億件以上の着信データから、詐欺電話、詐欺SMS2.8億件を識別した。
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