そごう・西武、デパ地下商品の宅配サービス開始 西武池袋本店から最短45分独自システム構築を視野に

» 2021年02月25日 17時40分 公開
[ITmedia]

 そごう・西武は2月24日、百貨店のデパ地下で販売する総菜や弁当の宅配サービスを開始すると発表した。まずは2月26日から、実証実験として、既存の宅配サービスを活用して西武池袋本店の近隣地域にサービスを展開。今後、セブン&アイグループの宅配網を活用した独自システムの構築を目指す。

そごう・西武がデパ地下商品の宅配サービスを始める(出典:西武池袋本店Webサイト)

 新型コロナウイルス感染拡大によって、料理や弁当の宅配ニーズが拡大している。同社はデパ地下の総菜や弁当の宅配需要に対応することで、利便性を高め、商圏の拡大や新規顧客獲得を狙う。

 実証実験では、宅配サービス「出前館」を通じて、当日即配や日時指定予約注文を受け付ける。西武池袋本店から半径3キロ程度の範囲の豊島区全域、文京区・板橋区・練馬区の一部が対象地域となる。宅配の対象となるのは税込1500円以上の購入で、送料は税込500円。店舗から2キロ圏内の場合は、最短45分で配達する。

 同店の食品売り場で販売する総菜、弁当、スイーツなど約80ブランドの計250商品の宅配に対応する。

宅配サービスで取り扱う商品の一部(出典:ニュースリリース)

 今回の実験では出前館を通じて受注するが、今後、独自の受注宅配サービスのシステムを構築。セブン&アイグループが取り組む「ラストワンマイル」のプラットフォームを活用する。また、受注から宅配までのオペレーションを整備し、宅配時間短縮や利便性向上を目指す。

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